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お湯取り
12年前の独立して2年目に設計した住宅はOMソーラーのフォルクスハウスという構造システムを使って設計したのですが、空気を集熱するファン部分は標準のものではなくこちらで欲しい部分だけで構成してもらったシンプルなファンボックス、チューンアップの逆のチューンダウンしたものでした。

それはOMでお湯を取ることを考えると、貯湯槽という設備が必要となり一昨日も書いたように給湯の水圧が下がってしまいますし、基本的にお湯を取れるのは床暖房が必要でない季節だけということを考えると、床暖房にはOM、そしてお湯取りには矢崎製の屋根置型集熱ユニットを並列させ、それぞれの役割(長所)を活かすことを試みました。
お湯取り_c0193031_2062437.jpg
お湯取り_c0193031_2063430.jpg

お湯取りをしなくてよい集熱ファンはとてもシンプルになり、矢崎製のお湯取りユニットは一年中お湯をつくってくれます。
夏、屋根で暖まっている熱をただ捨てるのはもったいないかもしれませんが、床暖房が必要でない季節だけのために設備を重くするほうがもったいないと判断しての選択でした。

設計に正解は無く、良し悪しの本性は設計者や住まい手の好き嫌いという好みだと思います。
構造的に成り立たないとかそいう類の良し悪しはありますが、住まい方や特にエコロジーは思想の上にあるものなので何が適切な回答になるか、その都度答えは違いますが、設計の基本は求められていることを整理し再構築するとことで、それもシンプルにでしょうか。

久しぶりに古い図面を見ながらまた住宅の設計をしたいなぁと思うこの頃でした。
by drycake | 2010-08-05 20:07 | 新築
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