解体が終わって木工事です。
既存の壁間の芯が1600というイレギュラーな寸法なので、壁を約200動かさなくてはユニットバスが入りません。 動かさなくてはいけない壁の中央には2階の床を受けている柱があるのですが、幸い筋交いなどが無い壁なので、単純に2階の荷重を受けるために270の梁を入れ、床も壁同様に約200切らなくてはならないので、根太と土台を作り直しています。 ちなみに大工は古関さん。 自分が設計事務所に勤めている頃に新築でお世話になった方で、もう15年くらいのお付き合いになります。 最近は新築よりリフォームが多くなっていて、木工事も仕上げ中心の内装大工さんで済んでしまうことが多いですが、リフォームでは既存を活かしながら新しい部分納めていかなくてはいけなく、逆に新築より手間がかかって工夫も必要です。 なので新築からできる大工さんにお願いするのですが、どちらかというと新築を手掛ける大工さんはリフォームを見下しているというか、食うために仕方なくという方がまだまだ多いので、なかなか良い大工さんを確保するのが難しいのが実情ですし、不景気といわれて手間賃も下がってきてしまって、それも良い大工さんが増えない要因になってしまっていたり。 物を考えたりつくったりしていると思うのですが、良いものを安くというのはすぐに無理がきます。誰も自腹を切ってまで人のものをつくろうとはしません。しかし、それでも安くと言われればどこかで手を抜くしか手は無く、それでも残っているのは他で通用しない大工さんで、結果として安かろう悪かろうの家づくりになってしまうと思います。 適正な金額というのが一番良いと思うのですが、その適正っていうのがどこなのか、建築に関わりはじめて20年以上経ちますが、いまだに分からなくて...難しい問題なのです。
by drycake
| 2010-09-08 23:30
| リフォーム
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