デンマークのベンチ
2001年の夏から一年間、デンマークのコペンハーゲンで生活してきました。
良いデザインが生まれるヒミツを知りたいと思い、王立アカデミーに席をおきながら実際に設計事務所で働かせてもらいましたが、結局「これだ!!」というヒミツの核になるものは見つけることはできたんだかできなかったんだか...、ただ、生活して一番に感じたのは人々の意識の高さです。生活を基本とすることの意識というのでしょうか、仕事があって生活があるというのではなく、仕事を含めた社会的なものも常に生活から発想するということを。
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デンマークにはとにかくベンチが多いのです。駅の構内や公園などの公共の場所はもちろん、ショッピングストリートから一般の道路にいたるまで、「ここらへんで休みたいな」、「ここの景色は綺麗だな」と思うような場所に、必ずといっていいほどベンチがあります。それも、ぼろぼろになって座れない、なんていうものではなくきちんと手入れされているものが。
屋外の公共の場所も個々の生活の延長として捉えていて、使う人のマナーとそれをメンテナンスする管理者の双方の意識が高いからこそできることなのでしょう。ただしサッカーの試合のあるときなどは、たまにお濠にベンチが投げ込まれてることもありましたが、それはまぁどこでもあることかと。

ベンチに座って緑や水辺、それに道行く人を眺めていると、都市にありがちな追われるようなスピード感が減速され、時間の流れを身近に感じるようになり、こんなところにも生活を基本としたデンマークデザインの精神がいきているのだなと。そして、もしかしたらこういう日常を大切にする精神からこそデンマークデザインは生まれるのかなと、ベンチに座りながら考えていました。

東京を歩いていて、疲れたからと座りたくても、しゃがむしかありません。
図書館や役所などの待合など以外では、お金を払わないと椅子に座れないと言ってもけっしてオーバーではなく、お年寄りが通行の妨げにならないところで歩行器に座っていたり、ベンチすら無い公園を見るたびに溜め息が出てしまいます。
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# by drycake | 2009-01-05 22:08 | その他...etc
blog開設~まずは自己紹介から
c0193031_21325549.jpg東京都の中野区で住宅建築の事務所を開いている河合隆と申します。
デザイン学校を出てから、インテリアデザイン事務所とアトリエ系の設計事務所を経て30過ぎで独立、と言っても自分の価値観を過大評価して飛び出しただけで仕事なんて無く、まぁちょうどいいかなと知り合いの施工会社さんに頼み込んで一年間の期限付きで現場監督として現場の裏側をいろいろと経験させていただいて、平成8年から細々ながら家づくりに関わっています。

二級建築士事務所 ハウスフィールド

最近は新築よりも増改築やリフォームの仕事が主で、それも施工まで直接請けるようになってきたため建築業登録の許可申請を取りましたが、それは工務店になりたいからではなく、住まい手に近いところで設計を実現させたいためで、それには施工を内包した設計事務所でなければという考えからです。
良い住まいづくりは設計者もしくは設計の視点を持った者が軸になってこそ実現すると思っていますので。

住まい手にとって良い住宅をつくるスタッフの一人でありたい、そんな設計者の雑記帳として、住宅に関わることや個人的に興味のあることなどを書いていけたらと思っています。
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# by drycake | 2009-01-03 21:49 | その他...etc



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