タグ:内装 ( 10 ) タグの人気記事
クロス貼替|子供部屋
この二日間は子供部屋のクロスの貼替えでした。
築10年くらいのマンションなのですが、最近では珍しく壁には布クロスが貼ってあって、もの自体は良いものなのですが、天然素材なので汚れが取りづらかったり日に焼けたりと、部屋全体が暗くなってきたということでの貼替えの依頼です。
c0193031_20502484.jpg

子供部屋一室なので、量的には一日仕事なのですが、貼替え当日の剥がしだと、何かあったときに一日では対処しきれないことがあるので、剥がしと貼りを2日に分けての施工です。

まずは一日目、そんなに古くない布クロスだったので、あまり手間取らないで剥れたのですが、下地のボードのジョイントのパテ処理部分のクロスの糊がまったく付いていなくて、下紙ごと取れる部分が多くて...
c0193031_2193099.jpg

これはパテ処理のペーパー掛けの粉がけっこう残っているまま貼ってしまったパターンで、この下紙が切れて浮いている(剥離している)状態のまま新たなクロスを貼ってしまうと、下地のシワが縮れたまま表面に出てしまい仕上がりに大きく影響してしまうため、そこの剥がしちょっと面倒でしたが、それでも3時間くらいで済みました。

次の日はその下紙の取れてしまった部分にパテ処理して下地を整え、
c0193031_2195254.jpg

4時くらいには貼り終りました。
c0193031_2111814.jpg

今回は女の子の部屋ということで、好きなピンク色のクロスです。左の写真は色が反射してキツく写ってしまっていますが、右の写真の淡いピンク色のクロスです。
お部屋が暗くなる原因に、大きな梁型の影響もあると考え、今まで壁扱いだった梁型を今回は天井扱いして白色部分を増やしましたが、配色の違和感は特に無く、そこそこ効果はあるようで一安心。ストロベリーとバニラのミックスソフトクリームの配色の感じで、これから可愛らしいお部屋になってくれるといいなぁと思いました。
by drycake | 2012-05-25 21:25 | リフォーム
S邸改装|トイレの改修
昨日と今日、子供部屋をつくったお宅のトイレを改修しました。
c0193031_2324187.jpg

もともとはロータンクに手洗いが付いているものでしたが、トイレの奥行きが1270ミリと小さく、便器から立つと正面の壁に身体が触れてしまっていたので、水道直結式の奥行きの小さな便器に交換することになりました。
ただ、このタンクレス式の便器には手洗いが付いてないので、便器とは別に手洗い器も新設です。

二日間の工事で、まず一日目は便器を外し、手洗い器の給水と排水管を新設です。
c0193031_23304764.jpg

そして二日目の午前中に、トイレの壁天井のビニールクロスと床のCFシートを貼替え、
c0193031_23324382.jpg

床壁天井がきれいになったところで、午後便器と手洗い器を取り付けて、
c0193031_2334395.jpg

完成です。
c0193031_23342598.jpg

他にトイレがあったお宅なので、次の日が楽なように初日に便器を外しましたが、二日目に外して、トイレの使えない時間を8時間くらいで済ますこともできます。

便器を交換すると、床に既存の跡が出てしまうことが多いのと(新しい便器は小ぶりになっていますので)、便器が無いほうが、壁紙がきちんと貼替えられますから、便器交換の際には仕上げ材もきれいにするチャンスなのでした。
by drycake | 2011-04-28 23:45 | リフォーム
S邸子供部屋改装|レポート9
室内の塗装が終わると、壁と天井の仕上げになります。
c0193031_22932.jpg

今回は子供部屋ということで、汚れを落としやすく、また短いサイクルで貼りかえる時のコストも考えて、壁天井ともビニールクロスです。

壁は、二部屋とも同じというのもシンプルすぎるので、柄は共通としたうえで、男の子の部屋は淡いグリーン、女の子の部屋は淡いイエローを。
天井は、南側の部屋の窓から入った自然光を北側の部屋にも反射させたいので、白色を選びました。

クロスの選び方にルールや正解はありませんから、好みの色柄を選べばそれで良いのですが、「選ばなきゃ」「選ばなきゃいけない」と思いすぎていると、あれもこれもと部屋ごとに違う色柄を選んで、その結果、なんだか落ち着かない部屋(家)になったり、色柄がくどくてすぐ飽きちゃったり...
そうそう貼替えもできませんから、多少失敗したと思っても、仕方ないと諦めてしまうでしょうが、もし、これからクロス選びでお悩み方に、個人的な一つの考え方を書いてみます。

***********
家には、いろいろな部屋がありますが、部屋の個性でエリアを3つに分け,この3つをどういう雰囲気にしたいのかを考えれば、あまり変なことにはなりません。

①玄関から居間など、お客さんも通すパブリックエリア
②寝室や子供部屋のようなプライベートなエリア
③洗面所やトイレなど水を使うエリア

例えば、
①は他人様も見るところで、見られることも考えながらと、家族みんなが使うところなので、みんながまあまあ納得する(落ち着く、好きな)ものにする
②は家族しか使わない、それも個人的な部屋なので、ここは個々の好みで
③は②と同じ考えでもいいのですし、水を使う部屋なので、水から発想してみたり~温かみのあるもや潔感のあるものなど
***********

一つの方法を書きましたが、それ以前の話で、クロスなどの仕上げ材を考えるのは、洋服選びと似ている(基本同じ)と思っています。服装は、シャツはこれだからパンツはこの色で靴はこれだな、と、全体のバランスや統一感を考えながら、また時にはどこか着崩したり、アクセントになるものを加えたりして完成させていきますよね。

それと同じように、家(構造)というのを身体と考えて、どんなファッションにしようかな(包もうかな)、ということなのではと。洋服のように毎日着替えたり、買い直したりできるものではないので覚悟がいりますが、建築なんて難しくてわからない、なんて先入観を持たずに、なんだ、洋服と同じじゃん、ってことだと思うのです。
by drycake | 2011-04-02 23:58 | リフォーム
S邸子供部屋改装|レポート6
今日は塗装工事でした。
c0193031_18351738.jpg

大工さんや建具屋さんが終われば塗装です。新しく入れた木部を着色してクリアーを塗って、明日から入ってくるクロス屋さんの前に済ませないといけない順番です。

たまにクロスの後に塗装という段取りになってしまうときがありますが、基本的にそれはうまくありません。追加や変更などで塗装が後になることもありますが、壁や天井が仕上がってから木部などに色を入れる時など、養生してもテープの隙間から塗料がクロスにまわってしまうなど、気を使わないといけないわりに、仕上がりがいまひとつになってしまいます。

もしそういう段取りになってしまったら、塗ることになる材料を取り付ける前に塗っておくとか、極力仕上がった後に塗装しなくて済むようなことを考えたりするのですが、必ずしも思っている通りに進む現場ばかりではないので...
もし仕上がった後に塗らないといけない時など天田さん(写真の塗装屋さん)、今後ともよろしくお願いしますね。
by drycake | 2011-03-30 19:03 | リフォーム
最近の建材
築5年程度のデザイナーズマンション系のリフォームの現調に行ってきました。
賃貸で貸していたお部屋で、数年入っていた方が出たので仕上げ材の貼替えという案件なのですが、壁と天井のビニールクロスだけでなく、巾木や床材にけっこう大きなキズがついてしまっていて、補修で済ますか、もしくは貼替えなのかという状況でした。
c0193031_0104247.jpg
巾木などの枠材は先日も書いたようにビニールシート貼りの新建材なので、そのビニールに大きなキズが入ってしまったり、千切れてしまったら補修はまずききませんから取替えになってしまいます。同じものがまだ存在していればきりのいいところの交換で済みますが、同じものがないとなると(大きなマンションになると特注することもあって、そうなると同じものはまず手に入りません)、部屋単位での交換になってしまいます。
これが木に塗装であれば補修はどうにでもきくのですが、最近の塗装屋さんいらずの材料を建築コストを抑えるために使ってしまうと、数年たってかえって高いものになってしまいます。

そしてもう一つ問題なのが床の防音フローリングです。
最近はフローリングの防音性能を高めるために裏にクッション材が貼ってあるものを使うようになっていますが、この床材はクッション材があるために合板部分が薄く、それも原因で押しキズに弱いのです。家具のキャスター跡がついてしまうものもあるくらいで、ちょっとした硬いものでも落とそうものなら表面の単板が割れて心材の合板が見えてしまいます。
集合住宅の床の騒音問題は対処しなくてはいけないことなので、防音フローリングが悪いとは言い切れませんが、フローリング表面の強度は生活するために大切ななものなので、つくるときのコストがかかっても防音性能は下地(床組み)で解決することが良いのではと、それに短期間で床を貼替ることを考えればかえって安いかもしれません。

どうも最近よく使われる材料はつくったときだけきれいで、そのあとは汚れて補修すらきかなくなるものばかりのような気がします。
建築コストを下げるために考えられた材料だとは思いますが、長い目で見れば補修がきく材料や工法、そしてキズや汚れもそれなりに味になるビニールとかではない本物の材料を使うことが、結局はローコストにつながるのではにかと、そんなことを思う現場でした。
by drycake | 2009-05-19 00:12 | リフォーム
塗装屋さん
久しぶりに塗装屋さんが現場に入ってます。
c0193031_141097.jpg
最近の家づくりは工期短縮+コスト削減+建材メーカーの業務拡大という目的などから、現場でものをつくるのではなく、できているもの(既製品)を取り付けるということが多くなり(とくにリフォームではそれが顕著)、それまで建築に関わっていたいくつかの業種が現場からいなくなってきています。

浴室がユニットバスになってきたことでタイル屋さんと左官屋さんは出番がなくなり、既製品の枠付きの建具を選べば取付けまで大工さんで済むので建具屋さんは必要なく、巾木や廻り縁などの木枠も既製品を使えば塗装屋さんも呼ばれません。壁や天井の仕上げもほとんどがビニールクロスですから、タイル屋さん、左官屋さんと塗装屋さんはますます呼ばれなくなっています。

コストを抑えたり、汚れづらさやお掃除のしやすさなどを考えると、既製品やビニールやプラスチック製品という選択に辿り着くのはわかります。しかしそれらを安易に使ってしまい、どの部屋も同じような軽さの雰囲気になってしまうというのも、はたして居心地の良さにつながるのか疑問に思っています。
既製品やプリントやプラスチック製品などの新建材を否定はしませんが、使う素材や材料は適材適所でから、住まう人たちの暮らし方に合ったもの、それぞれの目的に合ったものをきちんと選んでいくことが大切なのではと。

塗装は色や光沢を自由につくることができ、左官では素材や塗り方で質感を出しながら調湿効果なども期待できます。家は人がくつろぐ場所とともに、人の成長に関わり影響を与えてしまう環境でもありますから、素材や質感など、コストの面からだけでなく、生活にとって何が良いものなのかを広く吟味していきたいなぁと思いました。
by drycake | 2009-05-18 01:41 | 住まいづくり全般
クロス工事(2)
クロス工事(1)の続きです。
内装屋さんから、「クロスを選んでおいてください」と、見本帳を置いていかれて困る方がいらっしゃるようなので、クロス選びのポイントを簡単にお話します。
c0193031_1604361.jpg
①クロスは貼替がききますし、基本的に仕上げ材は好みのものですから、ご自分たちがいいなぁと思えるものをピックアップしましょう。しかし、他の材料や家具などとのバランスもありますから、クロスだけ見るのではなく全体をイメージしながらです。
②一般的に天井は壁より明るめの色で(天井面は明かりが反射しづらく暗く見えがちなので)、無地系だと壁の色柄とケンカしないので無難ですが、壁をシンプルにして天井に色物を貼ってお部屋を少し低く感じさせる手もあります。
③メーカーの見本帳には、脱臭とか汚れ防止などの機能性や部屋や部位別の表記がありますが、まずは機能とか何用とかいうものを考えずに、質感や色柄重視で目に留まるものをピックアップしましょう。その上で、選んだものがその部屋の機能に合うものかをチェックする順番でいいと思います(メーカーの表記は一つの参考程度に見ればいいのでは、そもそもクロスに壁用とか天井用とか和室用とかはありませんから、ご自分の価値観主導でいいのですから)。
④クロスを貼り替える場合、剥がしたクロスの下紙を残して貼るのが普通です。この下紙が多少凸凹したままになるので、きれいに仕上げるには凸凹が目立たちずらい厚手のクロスを選ぶのがコツです(下紙も剥がしたり、下地を平らにするため全面をパテ仕上げすることもありますが、下地処理にけっこうな金額がかかりますので、安くきれいに上げるには下地の凸凹が目立たないものを選ぶのが得策です)。
⑤玄関から居間など、他人さまも上がるパブリックな空間はあまり派手にしないで、できれば飽きのこないベーシックなものが落ち着きます。
⑥寝室や子供部屋などは個人的な空間ですから、好みを大切にして大いに楽しんでください。変化が欲しければ一部の壁だけ色を変えたりするのも手です。
⑦洗面所やトイレなどは暗く寒々しくなりがちですから、暖色系の温かみのあるものや柄物などがお勧めです。
⑧ビニールクロスで気に入ったものがなければ、予算にもよりますが布クロスや和紙などもあります。また、部分的に板を貼ったり、タイルや塗装という手もあります。

どの部屋も色柄物では疲れるかもしれませんし、かと言ってただの白物ではそっけないですし、メリハリというかリズムというか、意図を持って楽しむことかと思います。
時間に余裕があればですが、気に入ったものが見つかるまで選ぶとことも楽しんでいただきたいものです。
by drycake | 2009-03-16 16:01 | リフォーム
クロス工事(1)
HPをご覧になってクロス工事についてお問合せくださった方がいらっしゃいましたので、リフォームのクロス工事について少し書いてみます。
c0193031_21424695.jpg
まず、新築でもリフォームでも同じことですが、施工者中心の住まいづくり=設計は、施工の利益のためになる傾向があります。それは施工者の利益が施工のしやすさや利幅の大きさに依るからです。住まい手のためにと言っても、自分たちの利益を削ってまで良くしようとはなかなか思えないものですし。
なので、例えばクロス工事ですが、クロスを貼る職人さんとしては、どんな柄か色なのかは、貼る手間から見れば関係なく、いや関係があるとすれば柄物のときのリピート合わせが面倒だから無地系にしてくださいよ、というように、やはり面倒なことを避ける傾向があります。また、どんな柄や色がいいか、などのアドバイスや打合せも、それ自体でお金(手間)を貰えるものではないのと、貼ることは仕事上知っていても世の中にどんなクロスがあるのかや、どんなものが住まい手に合うのか、などの興味を持っている職人さんは少なく、だいたいの場合はサンゲツやリリカラあたりの大手メーカーのサンプル帳を置いていって、「選んどいてください」でおしまいです。床や家具や照明などとのバランスや施主の好みなど関係なく、逆に施主さんの好みよりも貼りやすくて原価が安いものを勧めてくるかもしれません。

これは本当の話ですから覚えていてほしいのですが、職人さんは施工のプロですが、物を選んだり設計するという視点の無い人がとても多いのです(私自身の経験からですがそう言いきれます)。設計と施工が役割分担(縦割り)しているためなのかもしれませんが、設計するという視点のない施工者に設計を望んでしまうと悲劇です。どんな住まいにしたいのかをつくる側と一緒に考えて住まいづくりをしたいのであれば、壁紙の貼替工事だけとしても中心に信頼できる設計者を据えることだと思います。
by drycake | 2009-03-13 21:43 | リフォーム
クロス工事
c0193031_22525692.jpg改装中の現場でクロス工事がはじまりました。
マンションのリフォーム工事で、木工事やユニットバスなどの水場の設備交換などは終わって、あとは内装仕上げです。
クロス屋さんが乗り込むまで、空いている時間に既存のビニールクロスの剥がしをしてましたが、一番面積のあるリビングなどのクロスが剥がしづらいといったら...。
このクロスは量産品で厚みもあるくせに、すぐ千切れてしまうのです。模様のパターンが切れやすい形状のようで、パテベラやカッターを入れても数センチで切れてしまい、下手をすると下地のボードまでえぐってしまったり。クロスは貼替えるものですから、剥がしやすさも製品をつくる上で大切なデザインだよなぁとぶつぶつ言いながら一人格闘してました。

リフォームの場合は新築と違って貼ってあるクロスを剥がす作業が必要です。簡単に剥がれるものから本当に剥がれなくて、下地も傷つくことを覚悟の上でカッターで削いで全面をパテ処理する場合や、新らしくベニヤやボードを貼ってしまうときもあります。
なので、見積金額には現調する際に既存の剥がれやすさを調べて既存を剥がす手間や下地調整費などを新たに貼クロス以外にみたりするのですが、最近は仕事量の落ち込みからか、安くでも請け負う業者さんが出てきて、新規のクロス貼り以外の作業項目を見積りに計上しないところもあります(養生や廃材処分や諸経費も計上しなかったり)。施主さんとすれば安いに越したことはないと思うでしょうが、あまり安すぎる見積りも気をつけられたほうがいいかもしれません。

リフォームの場合は住みながらの工事が多く作業時間は朝9時から夕方遅くても6時で残業したくてもできません。また家具の養生や移動なども施工者の負担になりますから、新築に比べてスローペースになってしまいます。安い見積りでも施工者は当然利益を出したいものです。クロス工事の場合、材料の利益はほとんど微々たる物ですから、利益を出すにはいかに早く終わらせるかですから手間のかかるものは厄介なはずです。悪いケースでは、下地調整をほとんどしないでただ貼るだけで下地の凸凹が出たままだったり、養生が甘くて家具や食器などの家財道具が埃まみれになっていまったり(当然クリーニング代なんてみていません)、スピード重視ですからジョイントなどの納まりが悪かったり。そしてクレームを言っても安いんだから仕方ないだろうと逆切れされてしまったり、何度連絡しても来てくれなかったり。

工事は物を買っておしまいではありません。人と人との関係の良し悪しが出来栄えを左右するアナログな物づくりです。信頼関係がつくられた上で金額の相談をして良心的に安くしてくれた、という流れでしたら心配はないと思いますが、インターネットなどで金額だけを見比べて依頼する一見さん的な関係は少し注意が必要かもしれません。
by drycake | 2009-02-13 00:22 | リフォーム
壁紙の見本帳
c0193031_22454451.jpg内装材の問屋さんがクロスの見本帳を持ってきてくれました。サンゲツの新しい総合見本帳2009-2011版です。
前のものより厚みが薄くなった感じがしましたが、中を見てみると写真が減って、その分スマートになったような。そして、ちょっと変わったなと思ったのが、布や自然素材系のクロスが巻頭にきている点です。以前までは需要がないせいなのか、最後のほうに綴じられてましたが、他のビニールクロスメーカーとの差別化なのでしょう、良い素材も力を入れて扱っています、というメッセージ的な見本帳になっています。

布クロスといえば、自分が設計事務所に入ったころはまだ布クロスを提案、また施主さんから求められるケースが少なくありませんでした。日本画の先生のご自宅を担当したときには、横浜高島屋まで生地を探しに行き、その布を経師屋さんに頼んで裏打ちして布クロスとして張ったり。和紙と同じく天然素材ですから、日に焼けたり汚れやシミがついたりしてメンテナンスに手がかかりますが、それもある程度は味となって室内の落ち着きに一役買っていたりして、新しいときだけきれいな材料には出せない表情がまたいいのですが。

世の中が不景気になってきたことから、お金の使い方や価値を見直すようになるでしょう。それは生活を見つめることにもなり、住まい手の目も肥えてくると思います。
不景気になのに高いものを巻頭にもってくるサンゲツの見本帳は、何で今頃と思われるかもしれませんが、今だからこそ間違っていないと思いました。

戦後つくれつくれで大きくなってきた建築業界です。しかし物の量が足りてしまい、そしてこの景気悪化でメーカーや建築業者の淘汰は加速していくでしょう。しかし物が足りても質は別です。今後は今までつくってきたものの質が問われ見直されることも増えるでしょう。そしてこの高度成長の揺り戻しを乗り切れるのは意思を持って基本に立ち戻った正直なものづくりなのではと。久しぶりにトミタや川島織物のショールームに行ってみたくなりました。
by drycake | 2009-01-21 22:55 | 住まいづくり全般


S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31